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NEWS

2026/02/19 11:03

みなさまは「イラン」と聞くと、どのようなイメージをお持ちでしょうか?

イランの魅力として、モスクなどの「ペルシア建築の美しさ」を思い浮かべる方も少なくないと思います。

そこでPERSIAN ART GALLERYでは、イラン在住デザイナーとタッグを組み、実在するモスクなどの建築物に施されたペルシアンタイルアートをサンプリングし、スマホケースなどのデザインに落とし込むプロジェクトを2020年より開始しました。日本にいながら、身近なアイテムを通じてイランの美しさを感じていただくことを目指しています。

今回は、デザインのモチーフとなった10か所の建造物をご紹介します。
ぜひ、デザイン選びにご活用ください!

【#Rose】Nasir-ol Molk Mosque / ナシーロル・モルク・モスク

シーラーズの「ナシーロル・モルク・モスク(通称:ピンクモスク)」は、光の入り方で表情が変わることで知られるモスク。

朝のやわらかな日差しがステンドグラスを通ると、色彩が床の絨毯に落ち、礼拝堂全体が静かにきらめきます。
壁面のタイルには、バラや蔓草の文様が細やかに描かれ、濃い青や黄色の背景に花々が浮かび上がります。

この花模様の豊かさが、建物に「庭園のような空気」を与え、「ピンクモスク」という呼び名にもつながっています。
祈りの空間でありながら、目に映るのは装飾の華やかさではなく、色と光がつくる「静かな余韻」です。

【#Palace】Golestan Palace / ゴレスタン・パレス

テヘランの「ゴレスタン宮殿」は、都の喧騒の中に忽然と現れる、19世紀ガージャール朝の夢の記憶。
この宮殿が建てられたガージャール朝の時代はイランと西洋の芸術が融合し、イランの歴史の中でも最も芸術文化が栄えた時代の一つ。
また、この時代がカラフルなタイルアートが非常に流行していました。その影響もあり、ゴレスタン宮殿の壁面にはさまざまなタイルアートが施されており、中庭を巡りながら多彩なパターンを楽しむことができます。

【#Oasis】Jameh Mosque of Yazd / ヤズドのジャーメ・モスク

このモスクがあるヤズドは、非常に歴史の長い街。
旧市街全体が世界遺産に登録されていることでも知られ、旅行先としても定番の人気都市。
見上げると、星形や多角形が連なる天井文様が広がり、青の濃淡だけで空間に奥行きが生まれます。

外観を飾るタイルは、コバルトブルーとターコイズを基調に、細い蔓草や花のモチーフ、帯のようなカリグラフィーが幾層にも重なります。
夜には高いミナレットが街の灯りの中で静かに浮かび、ヤズドの「オアシス」のような存在感を放ちます。

強い日差しと乾いた空気の中で、この青だけが涼しさの記憶として残る場所。

【#Royal】Sheikh Lotfollah Mosque / シェイク・ロトフォッラー・モスク

シェイク・ロトフォッラー・モスクは、古都イスファハーンにあるイランで最も有名なモスクのひとつ。

このモスクが建つイマーム広場は、約400年前にサファヴィー朝の中心地として栄え、「イスファハーンは世界の半分」とまで称されました。
その広場に王族専用のモスクとして建てられたシェイク・ロトフォッラー・モスクは、ペルシャの文化・芸術を凝縮したかのような存在で、その美しさは本当に息をのむほど。
「これぞペルシャ建築」と言っても過言ではない、イランのモスクを代表する建造物です。

【#Spiral】Imamzade Hossein Shrine / イマームザデ・ホセイン・シュライン

イランの古都ガズヴィーンにある聖廟「イマームザデ・ホセイン・シュライン」のタイルアートをサンプリングしたデザイン。

見上げた先に広がるのは、緑と黄色、ターコイズが織りなす幾何学の宇宙。小さなタイル片が集まり、渦を描き、光を吸い込み、また放つ——静けさの中で、視線だけが旅を始めます。

ペルシャのイスラミックアートは、ただ「美しい」だけじゃない。

数学の秩序、祈りのリズム、職人の手仕事が、何層にも重なってここに残っています。


【#Light】Shah Cheragh Shrine / シャー・チェラーグ・シュライン

シーラーズにあるシャー・チェラーグ・シュラインは、「光の王」と呼ばれたアフマド・イブン・ムーサーが祀られている霊廟。

建物内部は鏡のモザイクで敷き詰められており、まるで万華鏡の中にいるような世界が広がります。
鏡貼りだけでなく、内壁や外壁も色鮮やかなタイルアートで彩られており、ペルシャの建築とアートを存分に味わえるスポットです。
豪華なのに不思議と騒がしくなく、静けさの中で光だけが増えていく——それがシャー・チェラーグの印象です。

【#Universe】Tomb of Hafez / ハーフェズ廟

建築とともにペルシアンカルチャーを代表し、1000年以上にわたって世界中で愛されてきたペルシアの詩。

ハーフェズ廟は、イランで最も愛されている詩人のひとり、ハーフェズが眠る霊廟です。
人々が詩集を開いたり、写真を撮ったり、思い思いの時間を過ごす庭園の中央部、八本柱のパビリオンの下には、花のように開く天井装飾があり、幾何学模様が空へ向かって静かに広がっていきます。
ターコイズや青を基調に、細かな点描のようなモザイクが重なり、近づくほど緻密さが伝わるデザインはまるで、ハーフェズの神秘的な抒情がそこに宿っているかのようです。

【#Life】Tomb of Saadi / サアディー廟

ハーフェズと並び、イランで最も愛されている詩人のひとり、サアディーが眠る霊廟。
サアディーが活躍したシーラーズを象徴する花であり、代表作『ゴレスターン(薔薇園)』の題にもなっている薔薇をモチーフにしたタイルアートが散りばめられたこの場所は、まさにシーラーズのカルチャーを象徴するスポット。
壁のタイルには、白地に花が咲き、枝を伸ばし、鳥が止まる。一枚の絵として読める装飾が広がります。

中央には詩の一節が青いタイルに刻まれ、言葉そのものが建築の一部として迎えてくれる場所。

【#King】Shah Mosque / シャー・モスク

イスファハンの「シャー・モスク」は、青の都を象徴するような、サファヴィー朝の傑作。

入口をくぐると、壁も天井もタイルで埋め尽くされ、花の文様と幾何学模様、そして帯のように巡るカリグラフィーが重なり、どこを見ても「余白がない」ほどの密度があります。
昼は自然光で青が澄み、夜は照明で金色の模様が浮かび上がり、時間帯で印象が変わるのも魅力です。
「シャー(王)のモスク」という名の通り、圧倒的な存在感と美を誇るモスクです。

【#Bride】Borujerdi House / ボルジェルディ・ハウス

テヘランの少し南に位置するカシャーンのボルジェルディ・ハウスは、19世紀に建てられた大商人ボルジェルディの邸宅です。
一商人の邸宅とは思えない豪邸のハイライトは、なんといってもドーム状の天井。見ているだけで、その世界に引き込まれそうな建築は、イランで最も美しい建造物のひとつです。
実はこの家屋は、当時の大商人が愛する花嫁のために贈った家。ペルシャ建築の美しさとロマンスに満ちた、歴史ある邸宅です。

さいごに


以上の10スポットが、タイルアートコレクションのデザインの元となった場所。

イランの建築は本当に素晴らしく、本当は現地へ行き、肌で、目で感じていただくのが一番だと思います。ただ、このご時世、実際に訪れることは簡単ではないかもしれません。

だからこそ、PERSIAN TAGの商品を通じて、ペルシャのアートを少しでも身近に感じていただけましたら幸いです。

PERSIAN TAG